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子どものやる気を引き出すには??

こんにちは。臨床心理士のS・Hです(*´▽`*)

毎日暑い日が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
こうも毎日暑いと「暑くてやる気が出ない…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか( ˘•ω•˘ )
ということで!今回は「子どものやる気を引き出すにはどうすればよいか??」をテーマにお話ししたいと思います( *´艸`)

心理学では、やる気を高めることを「動機付け」といいます。動機付けには「外発的動機付け」と「内発的動機付け」があります。

外発的動機付けとは、報酬や罰の回避を目的とした動機付けです。例えば「テストで100点取れたらお小遣いがもらえる」などがこれに当たります。

一方、内発的動機付けとは、自分自身の興味関心によって生じるやる気です。つまり、「自分がしたいからする」「楽しいからする」というものです。子どものやる気を引き出すには、この内発的動機付けを高めることがポイントとなります。というのも、内発的動機付けは、モチベーションが長く保てるため、持続した努力が可能になるからです。また、内発的動機付けが生まれると、自分で目標を設定して自律的に学ぶことができるようになるため、学習効率がアップします。それに対して、外発的動機付けは、簡単に子どもの行動をコントロールできるものの、長期的な努力は期待できません。報酬などの外的要素がなくなれば簡単にやる気をなくしてしまうのです。

しかし、そうは言っても「面白いからお勉強する」「楽しいからお手伝いする」子なんてそうそういないわけで…(;´・ω・)

では、内発的動機付けを高めるのはどうしたらよいのでしょうか?

内発的動機付けを高めるためには「自分はできる!」という体験をしたり、自分の成長を実感したりすることが大切です。例えば、「ピアノの練習をする」→「上達した!うれしい!」という体験によって、子どもは「もっと練習しよう!」という気持ちになり、ますます練習するようになります。また、たとえ子どもが自分の上達に気づかなくても大人の方から「頑張ってるね」「上手になったね」と働きかけられると、成長していることを実感することができます。ちなみに、この内発的動機付けですが、外発的動機付けによって簡単に上書きされてしまうという面を持っています。そのため、「もっと上手になりたいからピアノの練習する」という子どもに対して、ご褒美という名の報酬を与えてしまうと、「ご褒美がもらえるから練習する」というように動機がすり替わってしまうのです。これではせっかくの内発的動機付けが台無しになってしまいますね(´;ω;`)つまり、子どものやる気を継続させるには、ご褒美を与えることではなく、「子ども自身が達成感を味わう」がとても大切だと言えます。

また、子ども自身の「好き」「楽しい」「知りたい」を引き出すために、博物館や科学実験教室等に一緒に行って普段できないような体験をしてみるのも良いかと思います。ちなみに、10月開催のエコチルイベント「らんま先生のサイエンスショー」も知的好奇心をくすぐるにはもってこいですよ( *´艸`)夏休みも残り少しですが、お子様の「楽しい」「おもしろい」をぜひぜひ一緒に探してみてくださいね (*’▽’)

それでは皆さま、まだまだ厳しい暑さが続きますが、お体に気を付けて楽しい夏をお過ごしくださいヾ(≧▽≦)ノ

 

(鳥取ユニットセンター 臨床心理士 S・H)

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