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スタッフブログ

猫と暮らして学んだこと

私事ですが、昨年の秋にお見合いをしました。お相手は高収入高身長のイケメン…ではなく、生後半年の子猫(女の子)です(。・ω・。)

彼女(猫)はこれまで出会った中でも 1,2 を争うほどの人見知りで、人懐こい印象はなかったのですが、どういうわけか私は一目見て「この子にしよう」と思い、すぐに引き取ることに決めました。

それから彼女を迎え入れる準備をし、1 ヶ月後の 11 月 17 日についに彼女が我が家にやってきました。私は「多少人見知りだったけど大丈夫だろう。すぐに仲良くなれるはずだ」と高を括っていたのですが、彼女は怖がって食器棚の下に隠れてしまい、6 時間以上そこに立てこもってしまいました。想像以上の警戒状態に困り果ててベッドに寝転がっていると、突然彼女が傍へやってきました。警戒心はほとんどない様子だったので、少し一緒に遊んで、ごはんを食べて、それから一緒に眠ることにしました。

隣ですやすやと眠る姿を見ながら、「よかった。案外早く慣れてくれた。とりあえず一 安心だ」と思ったのも束の間、彼女は真夜中に起きて突然けたたましく泣き(鳴き)叫び始め、私も驚いて目が覚め、彼女が泣き止むまでしばらく起きていました。 それから想像を絶するような地獄の日々が始まりました。彼女は毎日夜中に何度も起き、金切り声を上げ、私は夜中に何度も何度も起されるはめになったのです。毎日毎日眠れない日が続き、どうしたらいいものかと頭を抱えながら来る日も来る日も本やネットで何か対策がないかと調べたり、猫を飼っている友人に相談したりしました。結果、共通して言えることは『徹底的に無視し続ける』ということでした。

泣く子を無視するなんて可哀想だと思ったのですが、私も精神的にも肉体的にも限界を感じていたので、とにかくその方法を信じて布団に潜り込み、耳を塞ぐ日々が続きました。しかし夜泣きは一向におさまることなく、むしろどんどん悪化していきました。

「この方法じゃ絶対改善しない…」しかし、他には何も方法が書かれていないしどうしたらいいのだろうと悩んだ挙句「とにかく泣いたら落ち着くまで抱っこしてあげよう」という結論に至りました。その日からは彼女が泣いたら赤子をあやすように落ち着くまで抱っこをしてあげました。そんなこと続けていると次第に泣くことが少なくなり、ある日突然夜泣きがピタッとなくなりました。ちょうど彼女がうちにきて一ヶ月目のことでした。

今ではもう夜泣きをすることはなくなりました。今思えば当たり前のことなのですが、彼女は突然知らない場所に連れて来られてただただ寂しくて不安で仕方がなかったのだと思います。私はあの頃、どうしたら夜泣きがおさまのるかばかり考えていて、彼女の寂しさを理解しようせず、気持ちに応えてあげられていませんでした。 人間も猫も理屈ではなくて、相手が「寂しい」「辛い」というサインを出した時には、どんなときでもすぐに応えてあげることが一番大切なことなのだろうと、あの 1 ヶ月を振り返るたびに思います。

ミカ

エコチルスタッフS・H

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