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スタッフブログ

花粉襲来(。-`ω-)

今年も花粉の季節がやってきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。私は例年通り、花粉症(主に鼻水)に苦しんでおり、毎晩鼻セ〇ブを抱きしめて眠っております。今年は「絶対発症しないぞ!」という決意のもと、花粉症対策用の某サプリメントを飲み、意気揚々とこの季節を待ち構えていたのですがあっけなく発症しました。どうやら飲み始めたのが遅かったため効果が十分に発揮されなかったようです(´・ω・`)

ところでこのスギ!なぜ日本にはこんなにもスギが多いのでしょうか。疑問に思ったので林野庁のHPを調べてみました。すると次のような答えが!!
『戦中・戦後は全くの物資不足で、資材、燃料としての過度の伐採で森林が荒廃し、全国にはげ山が広がり、台風などにより度々各地で甚大な災害が発生しました。また、昭和35年の所得倍増計画、その後の高度成長期における薪炭材の需要の低下と、住宅建築などに伴う用材需要の増大により、天然林を人工林に転換する拡大造林への要請が高まりました。こうした中、荒廃した林地への緑化運動の展開や、天然林伐採跡地への植林の拡大にあたり、我が国の固有樹種で加工しやすく、幅広い用途に使えるスギが好んで植えられていきました。結果として、現在では森林の約4割が人工林で、人工林の約4割がスギ人工林となっています。』

 また、日本経済新聞(2014.2.14)にはこのような記事が掲載されていました。
『スギ。学名クリプトメリア・ジャポニカは「隠された日本の財産」を意味する。1種1属の常緑の針葉樹で、日本にのみ生育する固有種だ。環境に適応する力が高く、病害に強い上に成長スピードも速く、二酸化炭素(CO2)の吸収量も大きいという優れた特徴をもつ。スギの歴史をひもとけば、弥生時代には水田の矢板として利用され、室町時代には本格的な植林が始まった。軽量で加工しやすく、湿度を一定に保つ力を持ち、香り豊かで木目が美しいゆえに日本人の美意識を刺激してきた。太平洋戦争時には軍需目的で大量に伐採され、その後は復興を目的に全国で大量に植林されてきた。スギに大きな転機が訪れたのは1964年の木材輸入の貿易自由化の時で、価格の安い海外産木材に取って代わられ、9割あった木材の自給率は7割以上を輸入に頼るまでとなった。伐採、植林がされないまま放置されたスギは大量の花粉をまき散らす存在となり、日光が差し込まなくなった土壌はやせ細り、土砂災害を誘発させたといわれる。』

スギの大量植林の背景には戦争があったのですね。復興のために、成長スピードが速く病害にも強いスギを大量に植えるのはやむを得ないことだったのかもしれません。

ところで、近年は花粉症による問題が顕在化してきたことから林野庁では少花粉スギの開発に着手し、現在までに少花粉スギ142品種、無花粉スギも3品種開発されているそうです。今回こうして調べるまでは、「スギなんて全部伐採してしまえーっ(;ω;)」と安易な考えを持っていたのですが、このような開発が進んでいたことを知り、驚いたとともに自分の無知が恥ずかしくなりました(;´・ω・)知ることは大事なことですね!!

ではでは、花粉の季節はまだまだこれからが本番ですが、皆さま一緒にがんばりましょう!!

 エコチルスタッフ S・T

↓今回参考にした記事です。

日本経済新聞,https://www.nikkei.com/article/DGXZZO66841290U4A210C1000000/

,2020/2/25時点

林野庁, https://www.rinya.maff.go.jp/j/sin_riyou/kafun/qanda.html ,2020/2/25時点

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