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2019年1月掲載『約12年間続いた、娘の卵アレルギーと「卵完全除去食」』のその後について

20191月に掲載した『約12年間続いた、娘の卵アレルギーと「卵完全除去食」』のブログが今も反響が続いているため、その後の経過を掲載することにしました。

『約12年間続いた、娘の卵アレルギーと「卵完全除去食」』のブログはコチラから

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当時はとても大変でしたが今では貴重な経験ができたと思っています。
お母さんの大変さ、いつ皆と同じものが食べられるだろうかという不安、葛藤、早く治って欲しいという願い・・・本当にとてもよく分かります。
同じ卵アレルギーでもそれぞれのお子さんによって程度が違うと思いますので、私は「こうした方が良い」とは言えませんが以前のブログには記載していない体験をもう少し書いてみます。

まず大変だったのは周りに「食べられないもの」が伝わりにくかったこと。卵そのものが食べられないのはすぐに分かってもらえますが、つなぎで卵が使用されている加工品も食べられないことを分かってもらえるのが大変でした。保育園や学校は管理栄養士さんがおられたので給食の対応はスムーズでしたが、祖父母やママ友などには伝わりにくかったです。

また遠出をした際、SAのレストランで事情を伝えると「こういう所で食べない方がいいのでは」と言われたことがあり外出先では食べられるものを探すのが大変でした。「かわいそう」という人が多かったです。でも私が周りに伝え、娘本人にも伝えることが娘を守ることでした。娘の場合、反応が出るのに時間がかかるタイプで例えば日中に卵の負荷テストをした場合、病院にいる間は何ともないのに夜中にブツブツが出て痒がっていました。アトピー性皮膚炎もあったので普段から痒がっていましたが、夜中にブツブツが出てさらに痒がっている姿は本当にかわいそうで、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

この文章を書くにあたり娘に完全除去をしていた頃のことを聞いてみました。「みんなと同じものが食べられないときは嫌だった、でもお母さんはいつも私の食べられるものを探し作ってくれたね、ありがとう」と言ってくれました。

中学1年の夏休みに「長期休みの間にちょっとチャレンジしてみたら」と小児科医に言われ、受診の帰りに娘と一緒に選んでクッキーを買った記憶があります。帰って少し食べさせました。翌朝娘に様子を聞くと「ひどくならなかった」と言われとても喜んだ覚えがあります。数日おきに菓子パン、ラーメンなどを食べても皮膚症状に悪化なく、夏休みが終わりに近づいたときに固ゆで卵にチャレンジ。「パサパサして食べにくいな」と言いながら食べ見事克服。2学期から除去食卒業となりました。突然の出来事で本人もびっくり。思えば消化器官など体の中も成長したのではないでしょうか。

現在は特に制限しているものはありませんが、小さい頃から「卵は食べられないよ」と言ってきたせいでしょうか・・・目玉焼き、ゆで卵など卵そのものは好んで食べていません。それでも健康に大きく成長しました。ただあまり色々なサイトや本を読むとお母さんが大変かと思います。今は色々な情報がありすぎます。まずお母さんが信頼できる医師を決め、相談しながらすすめてみてはどうでしょうか。

あと私が生活の中で気をつけたことは「食事を楽しく食べる、睡眠をとる、こまめに掃除をする(アトピー性皮膚炎もありハウスダストやカビの反応が強かったため)、体調を整える」でした。体調が悪くなるとアレルギー反応が強く出てアトピー性皮膚炎の症状も悪化すると思ったからです。アレルギーもその子の個性だと思います。背が高い・低いとか、運動が得意・苦手とか・・・、今は食べられないものを無理に食べなくていいと思います。例えば何が入っているか分かりにくい海外の加工品はまだチャレンジしなくてもいいのではないでしょうか。

ぜひお子さんと一緒に食べられるものを探してみて下さい。

元スタッフK.S 

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※当ブログを掲載したスタッフは現在退職しております
 個別のご連絡には対応しかねますのでご容赦ください

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